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Z e r o E m i s s i o n

溶融設備

焼却施設から排出された焼却灰を、電気式溶融炉を使用して再資源化します。電気式溶融炉では高温の強還元雰囲気下で廃棄物を溶融し、徐冷・再結晶化させ「溶融還元石CRストーン」と「溶融メタル」に生まれ変わります。
溶融還元石CRストーンは建築資材として売却され、溶融メタルは有価金属として売却され、精錬企業で金属材料として利用されます。また、集塵装置で捕集した溶融飛灰は亜鉛、鉛が豊富に含まれるため非鉄精錬企業の原料として売却されます。

施設情報

溶融設備


燃え殻、汚泥、金属くず、ガラスくず及び陶磁器くず、 鉱さい、がれき類、 ばいじん、処分するために処理したもの(コンクリート固形化したものに限る)、特定有害鉱さい、特定有害ばいじん、 特定有害燃え殻、特定有害汚泥 (Cd、Pb、Cr6+、As、Se を含むもの)
一般廃棄物(焼却灰、ばいじん、ガラスくず)
注)ガラスくず及び陶磁器くず、ならびにがれき類は石綿含有産業廃棄物を除きます。
注)燃え殻、汚泥、鉱さい、ばいじん、廃酸、廃アルカリは水銀含有ばいじん等を除きます。
注)全ての産業廃棄物において水銀使用製品産業廃棄物を除きます。


前処理設備 処理能力 稼働時間 炉型式 
分篩、破砕、磁選、乾燥、脱塩、造粒 81.5t/日 24h/日 サブマージドアーク炉

構造・設備の概要

  1. 篩、磁選機
  2. ロータリーキルン式乾燥機
  3. ブリケッタ(原料固化機)
  4. 還元溶融炉(サブマージドアーク炉)
  5. 破砕(ジョークラッシャ―)

環境保全対策

  • コンベアラインは建屋又は円筒状ケーシング内に設置し粉じんの漏洩を防止
  • 溶融炉は密閉構造とし、乾燥、溶融排ガスはバクフィルターで集塵
  • 発塵箇所は環境対策としてバクフィルターで環境集塵

設備紹介

乾燥機(ロータリーキルン式)
焼却灰は、回転する窯(キルン)の中で熱風とともに撹拌され、含有されている水分を除去。還元溶融炉でのスラグ・メタル生成に備えます。
還元溶融炉(サブマージドアーク炉)
焼却灰を1500℃以上の高温に加熱、溶融する装置。比重の差を利用して、溶融還元石と溶融メタルを効率的に分離・出滓します。

Resources 取り出される資源

溶融還元石

溶融還元石は販売もしてます

溶融炉内で溶かされた焼却灰等の約50%は石材「溶融還元石」になります。割ぐり石や路盤材として川や道路等の建設資材として使用されています。